寺泊では、常に漁師になりたい方を募集しています。
私は漁協職員ですが、もちろん漁師経験もなく、魚の知識も皆無の状態で寺泊漁協の職員になりました。どれがサバ?と聞かれても怪しいレベルでした。
その程度の知識だったので、漁協に努める前は【漁師】というのは「船に乗ってなんか網とか使って魚とってくる」ぐらいのイメージで、「魚さえ獲れれば儲かってウハウハじゃん」とかアホっぽい事考えてましね。
まぁ、概ね間違いでもないんですが…
そんなアホっぽい考えも、漁協に勤めてからは消え去り【漁師】という職業の厳しさを感じました。
船に乗って魚を獲ってくる。これに間違いはないのですが、一人で漁師をやるのであれば、まず船を用意する。漁をするための備品(無線機、魚群探知機、漁網ロープその他諸々)を用意する。知識・経験を積む。など。
あたりまえの事ですが、お金もかかれば、知識・経験も必要です。
また、一番伝えたい部分なんですが、漁をしていない時は【網仕事】があります。漁をするのに一番大事な網。この網の補修作業が仕事の大部分を占めていると言っても過言じゃありません。
私みたいな漁師のイメージだった方が、あまりの網仕事の多さに漁師を辞めたという話も聞きます。
こんな事を言うと、漁師になるのをためらわせてしまうかもしれませんが、あえて伝えておきたいと思い、書かせていただきました。
もちろん大金を手にしている人も、かつかつでやっている人も居ますが、皆さんが辛い思いをしても漁師を続けている理由は共通して一つだと思います。
魚が好き。
これが漁師になる為の第一条件なんでしょうね。